【No.30でご紹介した、三層の立体布マスクの作り方】
※今回の手順は、2層(または4層)の立体マスクの作り方の応用ですから、2層(または4層)で立体布マスクを作ったことがない方は、まず立体布マスクの作り方を検索して作ってみてください。
[1]型紙を作る。
私が使っている型紙は、「無料型紙工房ことろ」さんの型紙をベースに、調整したものです。
ことろさんの型紙の裁断線を縫う線にし、左右を合体して、頬から耳の部分を長くしました。
たくさん作る時は、丈夫な工作用紙で型紙を作っておきます。
[2]てぬぐいに型紙を置いて、型を写す。
布の裏に型紙を写します。
この型紙は、書いた線が縫う線になります。
[3]てぬぐいから、マスクの表と裏になる生地を2枚とります。
かっぱの絵がマスクになるように型紙を写しました。
表と裏を重ねたときに、白いところは白、水玉のところは水玉、とデザインが重なるように型紙を写します。
総柄(全体に同じ模様が繰り返されている)の布の場合は気にせず、布の端から型紙を写していきます。
[4]中に挟む布に型紙を写す。
三層の真ん中になる布に型紙を写します。
今回は綿100%の白い布(未使用シーツ)を選びました。
表が透ける布なら、透けても大丈夫な無地の布が良いですね。
表がオックスなどの厚い布なら、ローンなどの薄手の布が良いと思います。
[5]縫い代を残して裁断する。
写した型紙は縫う線ですから、1cm~1.5cm程度の縫い代を残して裁断します。
私の場合、裁断線はひかずにフリーハンドで切りますが、心配な方は裁断線を書いた方が良いでしょう。
[6]ミシンの縫い目の長さは4mm。
私は、マスクを縫う時は、ミシンの縫い目は4mmが好みです。
これには個人差があると思いますから、端切れなどで縫いやすい長さを試してみてください。
[7]半分に折ってカーブを縫う。
わかりやすいように青い糸で縫ってみました。
この時、縫い始めと縫い終わりは返し縫いをします。
[8]”わ”になっている箇所を裁断する。
型紙を写す時、左右を別々に作っている方は、この作業はありません。
[9]中になる布の端を少し切り取る。
”わ”を裁断すると、このようになります。
中になる白い布の端を少し切り落とします(切れ端は捨ててOK)。
最後にゴム通しの三つ折りを縫う時に、分厚くならないようにするためです。
[10]”少し”は1cm弱
私は「三つ折りの最初に折る幅はこれぐらい…」とフリーハンドで切り落としますが、今回ちゃんと測ってみましたら、8mmぐらいでしょうか。
この幅を広くとりすぎると、出来上がりのマスクの横幅が短くなります。
幅広に作りたい場合は、型紙の中央部分を長くするなどして調整してください。
[11]カーブを縫いやすいように切れ込みを入れる。
縫ったところを切らないように注意しながら切れ込みを入れてください。
[12]縫い代を右側に倒して押さえミシンをする。
もう1枚の手ぬぐいも同様に、右側に倒して縫う。
この工程は「両開きにしてアイロン」という方もいらっしゃると思います。
それでもOKです。
ミシンをかけるときは、目打ちがあるとキレイに仕上がります。
目打ちがなければ、両開きアイロンの方がキレイにできるような気がします(試したことがないので曖昧な意見です)。
[13]押さえミシン縫い終わり。
私は縫い代を右側に倒して縫いますが、左側に倒す方が縫いやすい方は左側でもOKです。
ポイントは「マスクの表になる布も、裏になる布も同じ方向に倒す」ということです。
縫い始めと縫い終わりの返し縫いはしていません。
[14]表からみた押さえミシン
中心の少し左側にステッチが見えます。
両サイドにステッチがある方がデザイン的に好き、という方もいらっしゃると思いますので、臨機応変に縫ってみてください。
[15]中になる布は両開きにしてジグザグミシン。
この過程も「アイロンで両開きにしておしまい」でも大丈夫だと思います。
お裁縫の途中でアイロンをかけるのに立ったり座ったりするのが、私は嫌いなので(集中力が途切れる)、最初の裁断さえ終われば、ひたすらミシンで仕上げていきます。
[16]ジグザグミシンも縫い目の長さは4mm。
ジグザグミシンの縫い目の長さは通常2mm以下になっていると思いますが、アイロン代わりのジグザグミシンなので、最長の4mm(私のミシンの場合)で縫います。
アイロンが楽か、ジグザグミシンが楽か、お好みで選んでください。
[17]表から見たジグザグミシン。
最終的にはこの布は全て隠れてしまいますから、きれいな縫い目を目指す必要はありません。
後半につづく
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