『りくぜんたかた ど根性こむぎ』
昨日は3月11日。
朝6時頃にガラガラの常磐高速道路を車で南下していると、
反対路線は北上する車でいっぱいでした。
朝早くに珍しいことだと思っていましたら、それは東日本大震災の鎮魂際などに
参加するため、東北のあちらこちらの被災地に向かうための車なのでした。
さて先月、夫が学生時代のクラス会に行きました。
そして持って返ってきたものは 『りくぜんたかた ど根性こむぎ』 と書かれた
小麦のブーケでした。
岩手県に住んでいる夫の同級生が津波の後に陸前高田市を訪れたそうです。
津波直後は瓦礫ばかりで、海水に浸った土地は不毛の土地になってしまうのかと
彼は思ったそうですが、夏前に再度訪れた時、そこには一面に小麦が生えていたそうです。
津波以前にそこに小麦畑があったわけではなく、近所のお醤油屋さんが貯蔵していた
小麦が津波で流され、それが流された先で芽吹いたとのことです。
その小麦の力強さに感ずるものがあった彼はその小麦をわけていただいてブーケにし、
『りくぜんたかた ど根性こむぎ』として会う人々に配っているとのことでした。
東日本大震災から1年が経過しても、復興に向けては難題ばかりが山積みですが、
それでも私たちは今ある場所でまっすぐに生きていくこと、今ある命を無駄にしないことだと
『ど根性こむぎ』を見ながら思った、2012年3月11日なのでした。
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天明良恵 official website
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=======================================2012年3月の写真より
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