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2010年8月10日 (火)

カワセミに言葉が通じるならば

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コゲラの観察をしている頃のことです。
朝、私は歯を磨きながら窓の外をぼんやりと眺めていました。
そこには森を切り開いた工事現場があり、
ちょうど1週間ほど前に自宅前のエリアの山の切り崩しが始まっていました。

その崖の辺りをハチドリのような動きをしながら飛んでいる鳥がいたので、
日本にハチドリはいないはずだが、と思いながら歯磨きを終えて双眼鏡を覗いてみました。

「青い鳥?嘴が長い?青い?青い?・・・カワセミ!?」

カワセミがこんなところに来るとも思ってもいない私の興奮がご想像いただけますでしょうか。
これは私が生まれて初めてカワセミを見た瞬間でした。

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カワセミは飛び去ってもすぐに同じ木の根にとまりにきていました。

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すぐ下には小さな穴があり、その穴にもう1羽のカワセミが盛んに出入りしていました。
上にいるカワセミは見張り役でしょうか。
とにかく番には間違いないようです。

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カワセミは土でできた崖に巣穴を作るということですので、
工事現場の崖を見つけたカワセミの夫婦は「家を作るのに素敵な崖があった!」
と思ってしまったのでしょう。

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近くの小川で捕ってきたのか、小魚をくわえて工事現場の柵にとまったカワセミ。
このカワセミを見つめながら私の興奮は寂しい気持ちへと変わって行きました。

「カワセミの夫婦よ。その崖は今日にも再び切り崩しが始まるのだよ・・・。」

そしてこの日の午後、カワセミの巣があった崖はなくなってしまいました。

数日後、ベランダにいた私の目の前を一羽のカワセミが横切りました。
時折鳴き声が聞こえていたので、まだ近くにいるな、と思っていたのですが、
カワセミはその後の工事の進行によってできた新しい崖の方から飛んできました。

「カワセミの夫婦よ。その崖も数日中になくなってしまうのだよ・・・。」

カワセミに言葉が通じるならば、この付近で巣作りをしてはいけないと教えてあげたいものです。
その後、新しい崖が切り崩された後はカワセミの鳴き声を耳にしなくなりました。

カワセミは卵を産んでからその雛が巣立つまで1ヶ月半ほどかかるようですから、
8月になり、このカワセミの夫婦のことを思い出すにつけ、
その後無事であれば今年の雛の巣立ちを終えている頃だなぁ、と思うのでした。

=======================================2010年6月の写真より

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(撮影場所:茨城県)

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コメント

ヨーコさん、おはようございます。
ええ。ちょっと悲しい結末だったのですが、
もともとカワセミの巣があったところが工事現場になったわけではなく、
後からやってきたのがカワセミの方だったので、
ちょっと微妙な心持でした。
カワセミには『立入禁止』の札が読めませんからね・・・。

最近のベランダバードウォッチングは、
死に掛けた蝉を食べに来るカラスばかりですdespair

投稿: てんみん | 2010年8月12日 (木) 04:54

こちらでは久しぶりです!coldsweats01

かわせみが気になって思い出してやってきましたが...。
そんな悲しい結末だったとは...。
残念ですね。

投稿: ヨーコ | 2010年8月12日 (木) 02:21

かもしかさん、自然と人間とうまいこと共存できると
良いのですけれどね。
近頃は鳥の声よりも蝉の声で目が覚めるようになりました。
夜になると虫たちが鳴いていて、巡り行く季節を感じます。

投稿: てんみん | 2010年8月11日 (水) 05:26

悲しい出来事でしたね~。(;_;)
そうやって、だんだん自然が身近でなくなって行くんでしょうね~。

投稿: かもしか | 2010年8月10日 (火) 15:28

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